糖尿病の食事コラム

糖尿病の症状のチェックと食生活の7つのポイント

糖尿病は症状に乏しい病気です。発症してしまうと完治は不可能と言われているため、生活習慣を常にチェックし、糖尿病にならないよう自己管理をし、予防をすることが一番大事です。
糖尿病は症状に非常に乏しい病気であることを考えますと、症状が少しでも確認できた時点で、かなり進行していることが考えられます。


しかし、症状を見逃さず、診察を受けること、生活改善を実行することで進行を遅らせることができる可能性は格段に上がります。
特に重要なのは“食事”です。これは糖尿病において最も重要なのが血糖をコントロールすることであり、これに直接関わってくるのが日々の食事だからです。


1. 糖尿病の“初期症状”について

厚生労働省より公表されている糖尿病の“初期症状”は以下の通りです。

  • ・このごろ太ってきた
  • ・食べても食べてもやせる
  • ・手足がしびれたり、ピリピリする
  • ・とても喉がかわく
  • ・視力が落ちた気がする
  • ・食欲がありすぎていくらでも食べられる
  • ・立ちくらみがある
  • ・排尿の回数が増えて、量も多い
  • ・甘いものが急にほしくなる
  • ・尿のにおいが気になる
  • ・ちょっとしたやけどや傷の痛みを感じない
  • ・全身がだるい
  • ・尿が出にくく、出ても残った感じがする
  • ・疲れやすい
  • ・足がむくむ、重くなる
  • ・肌がかゆい、かさつく

全く無症状である時期から、糖尿病は静かに発症します。
“初期症状”と聞くと、まだ治るのでは? まだ安心だろう、と思われがちですが、そうではありません。
これらの症状に少しでも該当がある場合は早急に病院での診察を受ける必要があります。同時に毎日の生活の見直し・改善が必須となるわけですが、これらの中で特に“食事”と関わりの深い症状が以下のようなものです。

  • ・このごろ太ってきた
  • ・食欲がありすぎていくらでも食べられる
  • ・とても喉がかわく
  • ・甘いものが急にほしくなる

2. 症状に応じた食事のポイント

1)この頃太ってきた(肥満状態を含む)・食欲がありすぎていくらでも食べられる

糖尿病の症状として最もポピュラーともいえるものの1つです。
食事のポイントとしては、簡単に説明しますとバランスの良い食事と適度な量を心がけ、痩せることです。
まずは、1日3食をきちんと摂取し、特に炭水化物や油もの(揚げ物)、甘いものなどは量を抑えましょう。
不規則なタイミングで食事を摂ったり、1日2食などで済ませたりすると、体は次にいつ食事があるかわからないと判断してしまい、より多くのエネルギーを得ようとして糖分を過剰に吸収するようになってきます。
これにより血糖値がより上がりやすい体質となってしまいます。


炭水化物はご飯やパン・麺類などの主食にあたるものが主となりますが、糖質の塊です。体のエネルギー源のため摂取は欠かせませんので、量をコントロールすることが重要なのです。
例えば、普段使っているお茶碗の大きさを一回り小さいものに変えてみるという工夫も良いでしょう。
おかずなどは1品でたくさん食べるのではなく、数品目を少量ずつ小皿に取ったものを並べると、定食のような見た目となり少量ずつでもボリュームがあるように見えて満足感が得られます。


甘いものは極力抑え、野菜や食物繊維を多く含む食品を積極的に摂りましょう。
野菜には食物繊維が多く含まれ、肥満を防ぐ働きと糖の吸収を緩やかにする働きがあります。


それ以外に、食物繊維にはお腹の中で水分と一緒になり膨らむ性質があります。
食物繊維を多く摂ることで満腹感を得られますので、食事の順番にも気を使い、最初に野菜をしっかりと食べることでご飯やメインのおかずなどの食べ過ぎを抑える効果も見込めます。


2)とても喉がかわく

糖尿病になると、喉がかわくようになってきます。
喉のかわきを潤すために、甘いジュース・炭酸飲料を飲むのは血糖値を上げる原因の1つであり、これは改善が必要です。
甘みのある飲み物は避けるようにし、コーヒーや紅茶なども砂糖を入れずに摂るようにしましょう。できれば、水やお茶類を積極的に摂るようにしましょう。


3)甘いものが急にほしくなる

糖尿病に“甘いもの(糖分の多いもの)”は大敵ですが、絶対に食べてはいけないのではなく、問題なのは食べ過ぎてしまうことなのです。
甘いものがほしくなったら間食などをしてはいないでしょうか。間食の多くはお菓子類や果物などではないかと思います。間食にお菓子類や果物を食べる習慣のある方は慢性的に糖分を摂りすぎていると考えられます。


まず、間食はできるだけ減らしましょう。甘いものは1日1回以内にとどめ、決まった時間に摂るように心がけることです。(15時のおやつ だけにするなど。)
低カロリーのゼリーや寒天を使ったお菓子などは食物繊維が含まれているためおすすめです。


また、低エネルギー甘味料(ステビアやオリゴ糖、キシリトールなど)を使用したキャンディーなども市販されていますので利用してみてはいかがでしょうか。


※『食べても食べてもやせる』という項目は、食事との関連性が全くないとは言えませんが、このような症状がでている段階は、糖尿病がかなり進行していると考えられ、医師の判断のもと、治療が必要となってきます。
太ってきた という段階なら、摂取エネルギーをコントロールすることで血糖値をコントロールし、血糖をエネルギーに変えることができます。(これを糖代謝と呼びます。)


しかし、食べても食べてもやせる という状態は、十分すぎる栄養を摂取しているにも関わらず、血糖をエネルギーに変えることができないために起こります。このような症状が自覚できたら、すぐに病院へ行って、医師の診断を受けることおすすめします。

3. 最後に

糖尿病の初期症状に応じた食事のポイントを述べてまいりました。
上記に共通して言えることで、症状に関わらず気を付けるべきは“食事のバランス”です。食事のポイントは下記の7つ。

  • 1.野菜・食物繊維を多く摂る。
  • 2.食事は1日3回、決まった時間に摂り、ゆっくりと食べる。
  • 3.甘いものや油っぽいものの食べ過ぎに注意する。
  • 4.大皿の料理は1人分に取り分けて食べる。
  • 5.薄味に慣れること。(濃い味のおかずはご飯を多く食べすぎてしまう原因になります。)
  • 6.ながら食いをやめること。(何かをしながら食べると、実際に食べた量が分かりにくくなります。)
  • 7.食品のエネルギーを知ること。(食品のパッケージに記載の表示を見るクセをつけることで、日々の食事の摂取エネルギーの目安をつけやすくなります。)

これらを実行することの目的は、血糖値のコントロールという点が根底にあります。
糖尿病における食事のポイントのほとんどは、糖分の過剰摂取を抑え、コントロールすることです。日頃の食生活についてしっかり見直してみましょう。

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