視覚障害に関わる症状。緑内障に備える食事とは

青菜類やミカンの皮に緑内障予防の可能性

この緑内障の改善と栄養について、ハーバード大学医学部とブリガム アンド ウイメンズ病院などが研究を進めています。研究チームは青菜類の摂取が緑内障のリスクにどのような影響をおよぼすかを調査しました。

この調査は、看護士や医療従事者を対象に行われた研究に参加した、40歳以上の約10万5,000人のデータを元に、25年から28年間にかけて行われた追跡調査です。調査を始めた時点で緑内障の人はいませんでしたが、期間中には約1,500人が発症しました。

研究チームが青菜類の摂取量に応じた緑内障の発症リスクを比較したところ、青菜類をもっとも多く摂っていたグループ(1日およそ1.5カップ)は、もっとも少なかったグループ(1日およそ0.3カップ)よりも、緑内障のリスクが20%から30%も低下していました。このような結果が得られた理由は、青菜類に含まれる硝酸が血流の促進につながるためと考えられています。

また、東北大学の研究チームは眼圧以外で緑内障のリスクに関わる要素として酸化ストレスに注目し、酸化ストレスの改善に有効な食品成分を調査しました。

41種類の食品成分の中から、マウス培養網膜細胞に対して抗酸化作用を持つ成分を調査したところ、ミカンの皮に多く含まれている「ヘスペリジン」というポリフェノールが酸化ストレスを軽減させる効果が高いことを発見しました。さらに、薬剤によって網膜障害を起こしたマウスにヘスペリジンを投与したところ、投与していないマウスよりも生き残っている網膜神経細胞の数が多いことがわかりました。

この研究はヘスペリジンに網膜神経節細胞死を防ぐ効果があることを初めて明らかにした報告であり、今後の緑内障治療の一助としての効果が期待されています。

これらの研究の結果から、青菜類や、ミカンの皮に多く含まれているヘスペリジンは、緑内障の予防につながると考えられています。もちろん、ミカンには糖質が含まれていますから大量に食べることはおすすめできませんが、毎日の食事でこの点を意識するとともに、定期的に検査を受けるなどの注意をはらうと、緑内障のリスクを減らせる可能性が高くなるのです。

緑内障は早い段階で治療を行えば、大きな影響を受ける可能性を最小限に抑えられます。糖尿病患者さんは緑内障のリスクが高いことを念頭において、網膜症と同様に積極的な対策を行いましょう。

  • 参照・参考
  • 日本眼科学会:目の病気 緑内障
  • 9.緑内障 失明間近の緊急事態 | 糖尿病で失明しないために | 目についての健康情報 | 公益社団法人日本眼科医会
  • Higher Dietary Nitrate and Green Leafy Vegetable Intake Associated With Lower Risk of Glaucoma – For The Media – JAMA Network
  • The neuroprotective effect of hesperidin in NMDA-induced retinal injury acts by suppressing oxidative stress and excessive calpain activation | Scientific Reports
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