糖尿病の食事コラム

糖尿病でもお酒を楽しみたい方必見!糖尿病患者のための飲酒講座

糖尿病と診断されると「もうアルコールは口にできないのでは?」と思われがち。
もちろん、アルコールは血糖コントロールに悪影響を及ぼしてしまうことがあるため、極力控えるに越したことはありませんが、糖尿病だからといって全員に禁酒を命じられるというわけではありません。


今回は、お酒を楽しみながらも糖尿病と上手に付き合って行く術を伝授いたしましょう。


「酒は百薬の長」はホント?

糖尿病であってもなくても、お酒の飲みすぎは、無論身体に百害あって一利なし。
ですが、反面に古くから「酒は百薬の長」といわれるように、適量をたしなむ程度ならば健康的な効果を得られるとされています。


日本人の成人男女40歳~79歳を対象に14年にわたって飲酒と循環器疾患の発症についての研究結果によると、



男性は1日2合未満、女性は1合未満の飲酒で、飲酒しない人と比べて脳卒中のリスクが軽減する
男性が1日2合の飲酒で脳卒中の死亡リスクが1.4倍、3合以上で1.7倍に増え、女性では1日1合の飲酒で心疾患の死亡リスクが1.5倍、2合以上になると4.1倍に増加する



ということがわかりました。

これに基づき、少量のアルコールは循環器疾患の死亡リスクが減るが、飲みすぎは返って健康に悪影響を及ぼすことが証明され、我が国の健康づくりの指針である「健康日本21」のなかでも、「節度ある適度な飲酒」の純アルコール量を、1日あたり、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、にあたる約20gと定めることとなりました。

(参考HP:糖尿病ネットワーク http://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/006829.php)

飲みすぎは禁物。節度を守り上手にお酒と付き合おう

お酒の飲みすぎは血糖値を上昇させ、肝臓や膵臓の働きに障害を起こす危険性があり、糖尿病を悪化させます。
また、空腹で急激にアルコールを摂取すると、糖の吸収よりもアルコールの吸収が優先され、全身に必要なブドウ糖が行き渡らなくなるために、特に血糖降下薬やインスリンで治療している患者さんにとっては低血糖を引き起こすリスクが高くなります。


また、問題はアルコールだけではありません。
アルコールには食欲を増進させる働きがあるので、ついついカロリーオーバーになってしまう恐れも。
そのためにも、やはり飲み過ぎには注意が必要なのです。
(参考HP/糖尿病ネットワークhttp://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/006829.php)


糖尿病患者さんの飲酒は、

① 適量を守る自制心がある
② 血糖コントロールが良好である
③ 合併症がない
④ 高血圧や動脈硬化の症状がない、もしくはごく軽度

といった条件をクリアしていることが重要です。
飲酒する場合には、事前に医師へ相談するようにしましょう。


糖尿病の合併症を予防するために推奨されているアルコール摂取量は、1日25g程度まで。
例外として、肝臓に持病を持っている、すでに合併症を起こしている人の飲酒は厳禁とされています。(参考資料:日本糖尿病学会編/2014-2015糖尿病治療ガイド)


このアルコール摂取量で注意したいのが、1日25g程度はあくまでも糖尿病の合併症予防のみに着目した数値であるという点です。
健康をトータルで考えた際には国の健康指針である「健康日本21」が推奨する一日20gまでを目標とするとよいでしょう。


糖尿病合併症予防のための種類別適量(アルコール25g)

 25g相当目安
日本酒180ml約一合
ビール500ml中瓶一本
ワイン200mlグラス2杯
焼酎90ml0.5合
ウィスキー60mlダブル1杯


節酒の心得 ~お酒を飲む場合には~

糖尿病患者にとっては、節度を守って健康的にお酒を楽しみたいもの。そのための心得をご紹介します。


① 空腹で飲まない

特に薬物療法で血糖を管理している場合は、空腹のまま飲酒をすると、低血糖状態を引き起こす恐れがあります。
お酒の席では、まずつきだしやサラダを食べてから飲み始めましょう。


② 一気飲みはしない

一気に大量に飲酒すれば、低血糖だけでなく、肝臓にも多大な負荷がかかります。
お酒は小さなグラスに入れ、スマートに少しずつたしなむよう心がけましょう。


③ 飲み過ぎない・食べ過ぎない

アルコールのカロリーは、脂肪として蓄積されづらく熱として体外に放出される性質をもっていますが、カクテルや果実酒など、アルコール分の他に多くの糖分を含むものもあり、それらを摂り過ぎれば当然肥満を起こしてしまう可能性もあります。
また、アルコールは食欲増進させる上、酒の肴には高カロリーなものも多いため、お酒の席では食べ過ぎにも十分に注意しましょう。


お酒は「飲まない」がベスト。自分の身体と相談しながら節度をもった飲酒を

お酒の付き合い方は人それぞれ。糖尿病の血糖コントロールのために、やはり飲酒を控えることがベストではあります。
しかし、ストレス解消や仕事の付き合いに飲酒が欠かせないといった方も多いことでしょう。
そんな場合は、血糖コントロールや合併症予防を忘れずに、適量を守り、節度を持ってお酒を楽しみましょう。

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