糖尿病の食事コラム

糖尿病の「初期症状」はウソ!?毎日の食事で症状改善

最近太ってきた、メタボが気になる、生活が不規則だなと感じている方は、生活習慣病である糖尿病かもしれないという心配をすることもあるのではないでしょうか?
ふとした不安に駆られ、「糖尿病の初期症状とは、どんな症状なんだろう」と考えることもあるかと思います。


ですが糖尿病においては、この「初期症状」と呼ばれるものには大きな落とし穴があるのです!


糖尿病の初期症状は“初期”の状態ではありません

これはいったいどういう意味なのでしょうか。
詳しく解説いたしましょう。


通常“初期症状”といえば「病気を患ったばかり」「病気になりはじめた状態」の症状というように認識することが多いと思います。


ですが、糖尿病は初期の段階ではほとんど症状を認識することができないのです。
糖尿病の初期は自覚症状が出にくく、自覚症状がないままゆっくりと病気が進行していきます。

そのため、症状が出ている状態はすでに糖尿病がかなり進行している状態と考え、「糖尿病に初期症状はほぼない」ということができます。
「糖尿病の初期症状は“初期”の状態ではありません」というのは、このようなことから言えるのです。


みなさんの中には「糖尿病の初期症状」とインターネットなどで調べて、いろいろな症状が出てきた、という方もいるかと思います。


よく“初期症状”と言われる症状には以下のものがあります。


○食べてもやせる
○のどが渇く
○食欲がありすぎていくらでも食べられる
○排尿の回数が増えて、量も多い
○尿のにおいが気になる
○全身がだるい
○疲れやすい
○手足がしびれる
○立ちくらみがする


これらは、糖尿病がある程度進行してきた場合に自覚症状として現れるものなので、決して初期の段階ではない、ということを覚えておく必要があります。


糖尿病を初期の段階で把握するには、健康診断が一番

では、糖尿病は進行するまで病気に気付くことができないのでしょうか。


そんなことはありません。
糖尿病を初期の段階で把握するためには、定期的な健康診断を受けることが大切です。


健康診断でメタボリックシンドロームと言われた、血糖が高めだった、という場合は糖尿病の一歩手前かもしれませんので、改めて糖尿病の検査を行うと良いでしょう。


また、平成20年度から実施されている「特定健診」という40歳以上の方が受けることになっている検診には糖尿病の検査が含まれていますので、毎年健康診断をしっかり受けることで、自覚症状のない初期の段階で糖尿病を発見することができます。


糖尿病の初期の段階では特に食事に気を付けましょう

では、糖尿病の初期の段階ではどのような点に注意すれば良いのでしょうか。


まず規則正しい生活にすることが大切です。
特に基本的な食事療法において、カロリーコントロールと栄養バランスを保つことが重要です。
医師や管理栄養士の指導のもと、自分に適したカロリーと栄養を摂ることで血糖のコントロールができるほか、食事によって糖尿病の初期状態からの進行を抑えることができます。


ここでは、糖尿病初期段階の方が気にされる疑問をQ&A形式でご紹介しましょう。


Q1: 食事制限を始めたばかりで空腹を我慢できないのですが、どうすればいいでしょう?

A1:空腹を我慢すると、必要以上に食欲が増してカロリーオーバーとなりがちです。
空腹が我慢できない場合は間食を取り入れてもよいか医師や管理栄養士と相談してみましょう。
場合によっては、おかしやスナック菓子ではなく、おにぎりやイモ類など炭水化物を中心とした満腹感のあるものなら間食してもよい場合があります。
空腹感を抑えると共に、一回の食事摂取カロリーを抑え毎食後の血糖の上昇を緩やかにします。


参考資料:糖尿病ネットワーク「間食指導」(http://www.dm-net.co.jp/kanshoku-file/)


Q2:糖尿病では飲酒はNG?

A2:基本的には禁酒がベストですが、飲酒する場合は一日25g程度までのアルコール量に留めましょう。
日本糖尿病学会編2012-2013糖尿病治療ガイドによると、アルコール25g相当の種別摂取量は以下のとおりです。

ビール…中瓶1本(500ml)
日本酒…1合(180ml)
焼酎…0.5合(90ml)
ウィスキー…ダブル1杯(60ml)
ワイン…グラス2杯(200ml)


ただし、肝機能低下や合併症がみられる場合には必ず禁酒しなければならない場合もあります。
飲酒についてはまず医師に相談されることをおすすめします。


糖尿病を初期の段階で見つけて、糖尿病と上手く付き合いましょう

糖尿病の治療は、薬物治療や病院での治療以外のセルフケアの比重が大きく、日常的な負担が大きいのが特徴です。


ですがその反面、糖尿病患者さんの努力によって病気の改善につながりやすい面もあります。
また初期の段階で糖尿病のケアを始めることで、その進行を遅らせたり、防ぐことも可能です。


特に重要な食事療法では、医師や管理栄養士の指導のもと、病状の段階に合わせたカロリーコントロールと栄養バランスの取れた食事をしていくことが大切です。
もちろん、自覚症状が出る前の定期健康診断もお忘れなく。

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