生命力あふれるあしたば! 豊富な栄養素をおいしくいただこう

食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富! 風味も楽しんでみよう!

独特の風味があるあしたばはセリ科シシウド属で、葉と茎を食用とする日本原産の植物です。原産地は八丈島と考えられていて、現在では房総半島から紀伊半島、伊豆諸島の太平洋岸に自生しています。草丈は1メートルほどで、多年草で冬の間も葉っぱは緑色ですが、寒さにやや弱く、花が咲いて実がなると枯れてしまいます。

生産高は伊豆諸島が属する東京都が全国一位で、全国に流通している量は1500t程度ですが、そのうち9割がサプリメントや青汁などの加工用に用いられていて、野菜として流通する量は少ないようです。

あしたばの栄養価の高さは江戸時代からも知られていたようで、貝原益軒の『大和本草』にも滋養強壮によい薬草として紹介されていたり、褥瘡の治療にも用いられたりしていました。乳牛の乳の出をよくして、乳質を高めるといわれることから、乳牛の牧草としても栽培されています。

あしたばの茎などを切ると黄色い汁が出てきます。これはカルコン類といって、抗菌活性や血管拡張作用、抗潰瘍、胃酸分泌抑制、抗炎症、血液凝固に関連する効果や、近年では腫瘍細胞の増殖を抑え、転移を抑制する効果も報告されています。

このように、あしたばには様々な生理機能があることが知られています。

栄養価を見ると、ナトリウム排泄を促進するカリウムや、抗酸化作用をもつβカロテンやαトコフェロール(ビタミンE)、ビタミンC、お腹の調子を整えたり血糖値や血清コレステロール値の上昇を緩やかにしてくれる食物繊維が豊富に含まれています。

このような生理機能や栄養価の魅力から、健康食品への利用も人気があるのでしょう。

◎あしたば(生)の主な栄養素(可食部100gあたり)

エネルギー 33kcal
たんぱく質 3.3g
脂質 0.1g
炭水化物 6.7g
ナトリウム 60㎎
カリウム 540㎎
カルシウム 65㎎
βカロテン 5300㎍
αトコフェロール 2.6㎎
ビタミンB1  0.1㎎
ビタミンB2 0.24㎎
葉酸 100㎍
ビタミンC 41㎎
食物繊維総量 5.6g
(参考:文部科学省 食品成分データベース)

あしたばの選び方、保存方法、下茹での方法

あしたばは緑色が鮮やかで色が濃いものを選びましょう。古くなったものは色があせて黄色っぽくなってきたり、切り口の部分が変色ます。また、茎は細いもののほうが柔らかくて食べやすいでしょう。

保存する場合は、濡れた新聞紙で包んで、ビニール袋などに入れて冷蔵庫に入れておくといいです。その際に、横に寝かせておくよりも、立てて保存する方が傷みが少なくなります。

あしたばを茹でるときには、その他の青菜類と同様に熱湯で茹でますが、茎と葉の部分で火の通りが違うので、分けて茹でるか、時間差で葉を後から入れるとよいです。

茹であがったものはすぐに冷水に取り、一気に冷ましてから水気を絞って使いましょう。

1 2 3 4

注目記事

記事一覧
健康道場「うまくつきあう80kcalショコラ」
健康道場「うまくつきあう80kcalショコラ」
健康道場「緑でサラナ」
健康道場「緑でサラナ」

糖尿病とうまくつきあう食生活のコツ

次の食材のうち、血糖値を上げにくいものがどれでしょう?

1.うどん
2.玄米
3.とうもろこし
>> 正解はこちら
第6回 糖尿病川柳入賞作品発表

記事ランキング

カテゴリ一覧

月2回届く糖尿病関連ニュースレター 管理栄養士監修 糖尿病レシピ

人気の糖尿病レシピ

レシピ一覧を見る

最新記事

糖尿病食レシピ

記事一覧を見る

おやつレシピ

記事一覧を見る

糖尿病と外食

記事一覧を見る

糖尿病の食事コラム

記事一覧を見る