【医師監修】妊娠中は特に必要!緑の野菜で「葉酸」をとろう

「葉酸」とは?

葉酸とは水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一種です。アミノ酸であるホモシステインをメチオニンに変換する代謝を促す働きをします。メチオニンはタンパク質の合成や、細胞分裂の際に起こるDNAの合成に関与しています。

私たちは1日に、どのくらいの葉酸をとればよいのでしょうか?厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、成人(18歳以上)が食事でとるべき葉酸の必要量を1日に200μg、可能ならば240μg(推奨量)としています。さらに葉酸が多量に必要となる妊娠時には通常よりも多く、1日に400μg以上を必要量とし、さらに可能ならば440μg(推奨量)とることを勧めています。

同じく厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査によると、2016年度の時点で、20歳以上の成人が1日に摂取している葉酸量は平均して285μgという結果が出ています。一般的な必要量はクリアしているものの、妊娠中の必要量には及ばないため、積極的な葉酸の摂取が呼びかけられています。

「葉酸」の摂取が胎児の「神経管閉鎖障害」を防ぐ

妊娠中はどうして葉酸をたくさん摂取することが求められているのでしょうか?

特に妊娠初期には胎児の細胞分裂がさかんであるため、DNAを合成するメチオニンの必要性は通常よりも高くなります。また、妊娠中に十分な葉酸を摂取することで、胎児に「神経管閉鎖障害」が生じる可能性を低減できることが示されています。

「神経管閉鎖障害」とは、妊娠初期の胎児において、いずれ脳や脊髄になるはずの「神経管」が正常に形成されないことから起こる障害をいいます。具体的な症状としては無脳症や脳瘤、二分脊椎、髄膜瘤があげられます。

厚生労働省では平成12年に「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」を通知し、葉酸摂取の重要性を示しています。

もちろん、葉酸が必要なのは妊娠中の女性だけではありません。血中葉酸濃度が低いと、心筋梗塞の危険が高まるとの報告もあります。葉酸は男女の別や年齢を問わず、健康のために積極的にとりたい栄養素であるといえます。

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