糖尿病の食事コラム

グルテンフリーの食事は要注意。米国の研究が示す問題とは?

グルテンフリーの食事が糖尿病リスクを高める

先述の研究が示すように、近年では根拠がない目的でグルテンフリー食を摂っている人の割合が増えています。しかし「体に良さそう」というイメージとは対照的に、2017年に開催された米国心臓病協会では、行きすぎたグルテンフリーへのこだわりが2型糖尿病の発症リスクに関わっている可能性が高いという研究結果が紹介されています。

この研究では米国の看護士と医療従事者を対象にした3件の追跡調査のデータをもとに、19万9,794人を対象に行いました。

対象になった人たちの食事データから、グルテンの摂取量と健康に関するリスクの関連を調べたところ、グルテンの摂取量がもっとも多かった人たちは、摂取量がもっとも少なかった(1日4g以下)人たちに比べて、2型糖尿病の発症リスクが13%も低かったのです。

この結果について、研究に関わった研究者は「グルテンフリーの食品は食物繊維などの量が少ないため、2型糖尿病の予防に有効な栄養素の摂取量が減ったからではないか」という見解を述べています。

セリアック病患者さんではないにも関わらずグルテンフリー食を摂る人が増えている理由には、影響力のある有名人が健康食として摂っていることも一因だと考えられています。

しかし実際には、セリアック病以外のメリットは確認されていないどころか、最近では2型糖尿病の発症リスクが高まる可能性まで指摘されています。流行している健康法を実践する際は、事前にエビデンス(効果を示す科学的な根拠)を確認する必要があります。

こうした注意は、グルテンフリー食に限ったものではありません。イメージだけに左右されず、その効果を具体的に把握することが大切です。

  • 参照・参考
  • NCBI│Time Trends in the Prevalence of Celiac Disease and Gluten-Free Diet in the US Population: Results From the National Health and Nutrition Examination Surveys 2009-2014.
  • American Heart Association│Low gluten diets may be associated with higher risk of type 2 diabetes
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