糖尿病の食事コラム

糖尿病患者さんは「原則禁酒」。アルコールと血糖値の関係とは?

健康な人でも、飲み過ぎはさまざまな弊害を及ぼすアルコール飲料。糖尿病患者さんにおいては、基本的にアルコールは血糖コントロールに悪影響を及ぼすためNGです。 ただ、血糖コントロールが安定している、合併症がないなどの条件を満たし、医師の許可が下りる場合には適量のアルコール飲料を飲むことができます。


ここでは、糖尿病患者さんとアルコール、血糖値の関係について見ていきましょう。


アルコールと血糖値の関係。糖尿病患者さんが「原則禁酒」のワケ

アルコールは、その代謝の過程で血糖値に影響を与えます。


しかし糖尿病において、アルコールは完全に悪というわけではなく、適量であれば糖尿病の発症を抑制するという研究結果もあるほどです。しかしながら、すでに糖尿病を発症している患者さんにおいては、アルコールそのものに限らず、アルコール飲料に含まれる糖質や、一緒に口にするおつまみなどの影響で、血糖値が悪影響を受けやすいため「原則禁酒」とされているのです。


<なぜ、アルコールはいけないのか>

  • ・アルコールは高カロリー(1gあたり7kcal。度数25度のお酒なら、1.75kcal)
  • ・アルコール飲料には糖質がたくさん含まれる場合が多く、さらに高カロリー
  • ・食欲が増進し、また判断力も鈍るため、食べ過ぎが起こりやすい。おつまみには塩分が多く含まれるものも多く、高血圧などの合併も懸念される
  • ・飲み過ぎると、中性脂肪が高くなりやすい
  • ・アルコールは肝臓からブドウ糖を放出するのを抑制する働きがあるため、血糖値が下がりやすくなり、それが空腹感につながってさらなる飲食を招き、血糖値が高くなる
    ※インスリン療法を受けている場合には、低血糖症状が起きることもアルコールが良くないとされる理由のひとつ。

もし糖尿病患者さんが飲酒をする場合には、必ず医師の許可のもと、1日のアルコールの摂取量を守り、おつまみにも十分配慮し摂取カロリーをオーバーしない、ということが大切です。


糖質だけではない、アルコールの血糖値への影響

糖質の摂取は血糖値を上げる主な要因で、糖質を含んだアルコール飲料を飲めば、当然ながら血糖値は上昇します。しかし、アルコール飲料における血糖値への影響は、必ずしも糖質に限ったことではありません。


血糖値は、インスリンというホルモンの働きによって下げられます。インスリン分泌や、インスリン感受性への影響は、糖質以外にもアルコールそのものや、その他アルコールに含まれる成分によっても左右されると言われています。


このことは全容が解明されているわけではありませんが、「糖質がゼロだからこのアルコール飲料は飲んでもOK!」ということにはならないので注意しましょう。


飲んでも良い量を正しく把握!自制心をもって楽しもう

医師の許可が出て飲酒をする場合にも、「糖質が入っていなければOK」や「おつまみを食べなければOK」と自己判断は避け、飲み方や一緒に食べるおつまみについても医師や管理栄養士の指導を仰ぎましょう。


飲んでも良い量を正しく把握して、それを上回ることのないよう自制心をもって楽しんでくださいね。

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