【医師監修】食事の歩調に合わせて肥満もすすむ?ゆっくり食べる習慣をつけよう!

進む現代人の「早食い」傾向

厚生労働省・農林水産省によれば、1回の食事にかける時間・咀嚼回数は、戦前が22分・1420回であったのに対し、現代では11分・620回といずれも半減しています。わずか70年あまりの間に、食事のスピードは急速に変化してしまいました。

固いものから柔らかいものへの食事の変化や、仕事が忙しく「かきこむ」ように食事をとるしかない忙しない生活がその原因として考えられます。パソコンとにらめっこしたり、テレビを見ながら食事をとったりする「ながら食い」では、しっかり噛んで味わって食べることも難しくなります。家族や友人とゆっくり過ごし、食べることに集中できるよう、食事時間を充実させることが大切です。

また、食べる速度と肥満の関係については、いくつかの研究報告が出されています。
以下では、2つの研究結果についてご紹介します。

食べる速度はダイレクトに体を変える!

2015年、お茶の水大学その他の研究者らによるグループは、食べる速さの変化とBMI・腹囲の関係についての実験結果をパブリッシュしました。

この実験は2009年、2010年に特定健診を受診した健康保険組合員に対して行われ、食事の速度が人と比べて「速い」か、「ふつう」か、それとも「遅い」かが問われました。このうち、2009年に「ふつう」または「遅い」と回答し、2010年にも同じ質問に答えた1,794名が分析対象です。2009年と同じく2010年にも「ふつう」または「遅い」と答えた群が継続群、2010年には「速い」と答えた群が「変化群」として分析されました。

その結果、全体の8.0%にあたる143名が変化群として抽出されました。ライフスタイルの変化や何らかの理由により、1年の間に食べる速度が速くなったということです。この変化群については、継続群に比べてBMI・腹囲の増加量がともに大きいという結果が出ました。特にBMIの変化は、食べる速度が速くなるほど増加することが示されました。

早食いは肥満につながる、とはよく言われますが、食べる速度はまさにダイレクトに体の変化につながることが推測されます。食べるスピードを見直すことで、肥満の速度にも歯止めをかけましょう。

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